リセットの繰り返し

休日はカフェに行く。近所にはいくつかカフェがあって、その日の気分で使い分ける。午前中に駅の近くにある病院に予定があったから、同じく駅前にあるスタバにした。朝の9時半ころに行くと、すでに2人以上の席は埋まっていて、夫とそれぞれ1人席に離れて座ろうと話していたら、ちょうど席を立つ人がいてなんとか1つのテーブルに着けた。

飲み物はアイスラテのトールサイズを頼んだ。「プラスチックゴミ削減のため」と、紙コップに蓋なしで提供された。カフェではいつもラテを飲む。気温によってホットかアイスかが変わるだけだ。子ども舌なのでブラックは積極的には飲まない。スタバのように苦味のあるエスプレッソで作ったラテも好きだけど、酸味の強いフルーティーなタイプのコーヒーで作ったラテも好きだ。その場合はカフェオレというのだろうか。ミルクで酸味が和らいで香ばしさとフルーティーさが残るのがいい。ブラックは苦手と書いたけど、真夏に飲むフルーティーなアイスアメリカーノはまあまあ好きだ。以前、代々木公園駅の近くに住んでいた時に、駅前のコーヒースタンドで買っていたアイスコーヒーはまさにそんな感じで唯一それは好きで飲んでいた。駅前で買い物したりランチを食べたりしたあと、あっちぃな〜とか言いながらアイスコーヒーを買って飲みながらとぼとぼ歩いて帰る。またそんな季節が近づいている。

goodcoffee.me

カフェにはいつも夫婦で行く。2人ともPCを持って行って各々好きな作業をする。会話はあまりしない。それで1時間でも2時間でも過ごす。私は図書館で借りた本の返却日が近かったから、滞在していた1時間半をその本を読んで過ごした。スタバに流れる音楽と、視界に入る人々の様子に気をもっていかれそうになるのを、なんとか本に留める。それだけで精一杯。あまり頭はつかわない、予定がない休日をただなんとなく過ごすやり方だ。

読んでいた本は小説で、以前読んだ本の続編みたいなものだった。特に続編とは謳われていないようだったけど、主人公が同じだった。正直、1冊目の新鮮さに比べると2冊目はやや自分の興味が薄れてしまっていて目が滑ってしまった。目が滑るまま、その1時間半と病院の待ち時間でだいたい読み切って、病院の後、同じく駅前にある図書館に寄って返却した。そしてまた新しく本を借りた。今度は小説じゃないのがいいと思い、イギリスの庭の本、紅茶の本、映画の本、哲学の名著についての本など、何かを紹介する本ばかり借りてきた。通院で若干気落ちしてたから気分があがる情報で頭を満たしたかった。興味を持てるかわからない身のぎっしりした本より、それぞれの情報はさらっと書かれたカタログ的なものが見たかったのだろう。カフェで読書や作業をしたり、図書館で気が向くまま本を手にとったりするこういう時間で何かをリセットしている。

図書館を出たら2時に差し掛かっていて、お昼は迷った結果マックを買って、匂いテロが申し訳ないと思いつつ暑さに負けてバスに乗って帰った。最近はカロリーを気にしてあまり食べないようにしてるのだが、ここ数日の体調の低迷を乗り切ったご褒美と思うことにした。こうやって溜め込んだ週末のカロリーは気持ちの切り替わった平日の自分がまた数日かかけてゆっくりリセットすればいい。平日の疲れは休日に、休日の怠惰は平日にリセット。それをたんたんと繰り返している。