出産後の夫婦間の家事バランス

育児生活が始まって2ヶ月が経った。今日は朝から整骨院に行ってきた。出産直後から怪しかった腰がついに悲鳴を上げたので、3週間ほど前からちょこちょこ通っている。外に出ると、駐車している車には昨晩降った雪が積もっていた。めちゃくちゃ寒かった。身体が冷えると母乳の出に影響するような気がして嫌なものだ。

1ヶ月検診を終えて、身体の回復が問題ないことがわかってからは、そうやってちょくちょく一人でも出かけられるようになった。数ヶ月ぶりに髪も染められたし、近所のゴッドハンドにマッサージもしてもらえた。友達とランチにも行けた。その間、子どもは夫が見てくれる。

夫は3ヶ月の育休をとってくれたので、育児と家事は基本的には2人でやっている。2人で、とはいうものの作業量としては私の体感として、私と夫で3:7。圧倒的に夫の方が多い。 私は基本的にあまり料理以外の家事をやらない。掃除、洗濯からゴミ出しなどのこまごました家事まで夫がやってくれている。 それは妊娠・出産をきっかけにそうなったわけではなく、妊娠前からそんな調子だったので、つわりのときも、いよいよお腹が大きくてできることが少なくなってきたときも、切迫早産の入院中も、問題なく家は維持されていた。

出産後は、全治2ヶ月の交通事故のようなものと例えられるように、直後はろくに動けなかったけれど、急に夫婦間の家事バランスが変わって困るということもなかった。 私は3の部分で、自分の体調の維持・回復、母乳の出が悪いことや子どもがおっぱいをうまく咥えてくれないことを思い悩んだり、子どもの体重増減や、行動の一挙手一投足に喜んだり狼狽えたりすることだけに頭と身体のほとんどを費やしていた。あとは、気まぐれに洗濯した服を畳んだり、ネットで食材を注文したり、それを使って簡単な料理をしたりするくらいだ。決まったルーティンはあまり担当していない。それでも、産後1ヶ月はそれだけで精一杯だったのだけど。

そんなこんなで、我が家では子育ての主体が母親で、父親はお手伝い、ということは全くなく、どちらも同等に主体的であるように思う。ただ、周囲の反応というか、声掛けはそれに対してちょっと違っていて、たまに不思議な気持ちになることがある。 たとえば、1ヶ月検診で病院に行ったときに呼ばれたり、説明を主に受けるのがおもに私だったり、区の支援制度で家を訪問してくれた助産師さんが主に気遣うのが私だったり、その訪問中に夫がオムツ替えをするとその作業スピードが速いことをえらく褒めたりするときだ。嫌な思いをするというほどではないが、ときおりしっくりこないような居心地の悪い気分になる。

出産後、子育て関係のYoutubeを見漁っていたら、頻繁におすすめ動画に出てくるようになったので、ハロー!ミキティチャンネルをよく見るようになった。特にミキティのファンだったりしたわけではないのに、今になって毎日のようにミキティを見ている。ミキティは、元気でポジティブで、お悩み相談の答え方でも言ってることにブレないので聞いていてさっぱりする。授乳などしながらなんとなく流していることが多い。 最近、ミキティが「夫が寝たあとに」という地上波の深夜番組で子育ての話をしていることを知ったので、録画してそちらも見るようになった。ちなみに、夫の反応はあまりよくない。まあ、そうだよな、と思う。まずもってタイトルからしてよくない。うちでは3時間おきの授乳も全部夫も一緒に寝起きしている。テレビ方面の文化なのか、妻と夫にあえて対立構造があるように演出しているのが、見ていて違和感に耐えられないようだ。積極的に見ているほうの私も、別に夫が寝たあとでなくてもいいのにな、とは思う。女性ゲストだけでなく、男性ゲストも交えて子育ての話をしてもらえたらそれが一番我が家にとってもリアルだし、ありがたいのになと思う。今日も、イクメンは定義が難しいという話題が番組内で出ていて、イクメンなんて言葉もさっさと死語になってほしいなと思った。無駄に偏見を生んだり当事者を苦しめているような気がする。今度から番組枠が昇格するらしい。このタイトルのままで昇格するのかとちょっとだけ残念な気持ちになった。